① レース情報
- 日程:2025年10月19日(日)
- 場所:京都競馬場・芝2000m(右・内回り)
- レース名:2歳新馬(牡)
- 管理:池添学厩舎(栗東)
- 生産:ノーザンファーム
- 血統:父コントレイル × 母ヴィルジニア(母父 Galileo)
半兄はヴィクティファルス(21年フジテレビ賞スプリングS[GⅡ]勝ち)。
今回デビューのヴァロンブローサは父がコントレイルに替わり、“完成度と王道感”を纏ったクラシック候補の1頭。調教では坂路・南Wともに終いの反応が良く、フォームも安定。初戦から態勢は整った印象だ。
② 血統構成
- 父:コントレイル(ディープインパクト系)
- 母父:Galileo(Sadler’s Wells系)
- 生産:ノーザンファーム
- 傾向:日本的な瞬発力 × 欧州的なスタミナの融合
世界的にも評価される「ディープ系×Galileo」の黄金配合。
スピードの持続とギアチェンジ性能を高次元で両立し、クラシック体質の“芯”を作る。
③ 父:コントレイルの特徴
- 芝1800〜2000mで初戦から走れる完成度
- 中盤でラップを落とさず、L3〜L1を長く使える
- 柔らかい可動域で惰性が落ちない中距離型
ヴァロンブローサはこの「持続的スピード」に、母父Galileoの芯の強さが重なり、
瞬発よりも「L4からのロングスパート」に強い理想的タイプに仕上がる。
④ 母父:Galileoの底力
Galileoは欧州中距離の象徴。母系に入っても
- スタミナ/タフネス/勝負根性
- コーナーで減速しないトルク型の末脚
を強く伝える。
日本の軽い芝ではスピード型種牡馬(ここではコントレイル)と組み合わせることで、理想的バランスに。
結果、生まれるのは“伸び切る持続脚”だ。
⑤ コース適性:京都芝2000m(内回り)
京都内回りはコーナー4回+直線短め(約328m)。
ペースは中盤緩み、L4からのロングスパート戦が基本。
- 一瞬の切れだけでは届かない
- コーナーでスピードを落とさず、直線は惰性で押し切る脚が理想
ヴァロンブローサはコーナリングがスムーズで、3〜4角の加速が自然に掛かる。
好位〜中団外で運び、直線はL2でもう一段伸びるのが勝ちパターン。
⑥ ノーザンファーム×池添学厩舎の相性
ノーザンの高い完成度の育成と、池添学厩舎の丁寧な初戦仕上げは相性抜群。
同母系からは重賞馬ヴィクティファルスも出ており、ファミリーとしての完成度も裏付け十分。
初戦から“形になる”期待値は高い。
⑦ まとめ
| 要素 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 血統適性 | ★★★★★ | コントレイル×Galileo=王道中距離の黄金配合 |
| コース適性 | ★★★★★ | 京都2000mのL4持続戦にドンピシャ |
| 生産背景 | ★★★★★ | ノーザンファーム生産の安心感 |
| 仕上がり | ★★★★☆ | 終いの反応良化、初戦から勝負可 |
| 将来性 | ★★★★★ | 皐月賞・ダービーまで絵が描ける素材 |
今週の注目血統はヴァロンブローサ。
“日本の軽さ×欧州の芯”が織りなす惰性の強さで、デビュー戦から勝ち負け級と見てます。
日曜日も競馬を楽しみましょう!!



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