2025年7月12日(土)福島競馬場で行われる2歳新馬戦(芝1200m)に登場するのが「バランソワール」。その血統には欧州マイラーの切れ味と日本的スタミナが凝縮されており、開幕週のスピード勝負で一際輝く存在になりそうです。
🧬 血統プロフィール
父:ポエティックフレア
(Galileo 系欧州マイラー)
21 年英2000 ギニーなどマイル GⅠ 3 勝を挙げた名マイラー。初年度産駒は 6 月 15 日の東京 1600m 新馬戦でリアライズシリウスが 7 馬身差圧勝と鮮烈デビューを飾り、仕上がり早とトップスピード性能を実証しています。胴伸びの体型ながらテンの加速が鋭く、短距離でも瞬時にギアを上げられるのが大きな武器です。
母父:エピファネイア
(Roberto × サンデー系)
菊花賞とジャパンCを制した名馬で、母父としては底力と持続力を供給するタイプ。芝の中長距離血統ながら新馬戦の勝ち上がり率は 50% 超と早期始動力も兼備。重厚なストライドで直線の粘りを生み、父系の瞬発力を 1200m 戦で“持続する切れ”へ転化させる役割を果たします。
配合ポイント
Sadler’s Wells4×5 の緩やかなクロスが硬さを抑え、柔らかなフットワークを引き出しています。欧州マイラーのスピードに日本的スタミナがブレンドされた “持続する瞬発力” 型の血統と言えるでしょう。
① 父系欧州マイラーの切れ味
ポエティックフレア産駒は胴伸びのあるシルエットながらテンの加速が速いのが特徴。マイラー血統が短距離で瞬時にトップスピードへ乗れる点は、新馬戦で大きな武器となります。開幕週の良馬場なら前半33秒台のハイラップにも余裕で対応できる見込みです。
② 母父エピファネイアの底力と持続力
ゴール前での辛抱強い伸びはエピファネイアの十八番。平坦で直線が短い福島1200mは、最後の1ハロンが11秒台前半でまとめられるかが鍵。父系の瞬発力だけでなく、この“底力エンジン”が直線入り口から押し切る形を支えます。
③ 早期仕上がりと機動力
- 7/2 美浦W 65.7-51.1-37.0-11.2(3頭併せ最先着)
終い11秒2は2歳牝馬として秀逸。併せ馬で抜群の反応を見せ、気配は“即戦”レベル。 - 小回りコーナーワークは父系のピッチ走法で補完。スタート後に2〜3番手へ楽に取りつける先行力は大きなアドバンテージ。
✨ まとめ ―“開幕週スピード女王”候補
バランソワールは「欧州的瞬発力 × 日本的スタミナ」を凝縮したハイブリッド配合。
仕上がり早&機動力を武器に、開幕週の福島芝1200mで鮮烈デビューを飾る可能性大。
【ポジティブ材料】
- ポエティックフレア産駒の早期活躍例が既に複数
- 美浦W終い11.2秒の鋭さ
- 戸崎騎手×福島芝1200mの高い好走率
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