① コース & 血統傾向
項目 | 内容 |
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コース特性 | 左回り・外回り。向こう正面のポケット発走で最初のコーナーまで約500mと長い。向正面は緩い上り→下りを経て直線412.5m+急坂(高低差約2m)。 |
ペース/ラップ像 | 2歳戦でも入りはそこそこ流れやすく、L3〜L2での持続加速がカギ。瞬発一点より「速いラップを長く」踏めることが重要。 |
脚質傾向 | 先行の粘りは残るが、中団からのロンスパ差しがしばしば決まる。4角でスムーズに加速姿勢を作れるかが勝敗点。 |
枠/進路 | 外枠=即不利ではない舞台。ポケットから外→中へ自然に加速ラインを取りやすく、壁を作れる内中枠も良い。 |
血統トレンド(父系) | ミスプロ系(キンカメ系・Gone West系など)やDanzig/Storm Cat系の“7F向きスピード”が好相性。 |
血統トレンド(母父・クロス) | サンデー系BMSでギアと操縦性を補強。急坂での“もう一脚”にはロベルト/ミスプロの底力も効く。 |
求められる資質 | ① 初速~二の脚で置かれない ② L3から長く脚を使える ③ 直線の急坂で再加速できる体幹とパワー |
② 注目血統を深掘り
① Danzig/War Front 系
向正面が長く直線は急坂の中京7Fで強い“速い→緩まず→もう一脚”型。
初速~到達スピードの質とL3からのロンスパ持続に優れ、坂でも脚色が落ちにくい。
② 母父サンデー系
ギアチェンジと操縦性を底上げし、4角でスムーズに加速姿勢→直線の急坂で一押しを引き出す。2歳夏の完成度にも寄与。
③ 該当馬と評価
【父】Declaration of War
(War Front=Danzig 系)
- 初速〜到達スピードが高質で、ワンターンに強い。
- L3からのロングスパート持続に優れ、直線の急坂でも脚色が鈍りにくい。
【母父】ダンスインザダーク(サンデー系)
- 手前替えの巧さと操縦性を付与。
- 坂で踏ん張る体幹の強さと、ラスト1Fでのもう一押しをサポート。
血統評価
- Danzig スピード×サンデーのギアで“速いラップを長く”に適合。
- 7F戦で重要な二の脚→向正面での呼吸→4角の加速姿勢を血統面から後押し。
- 過度なクロスに頼らず、スピードの純度と再現性を確保した構造。
コース適性
- 向正面が長い=位置を取りに行ける一方で、脚を溜めて外→中へ自然に出せるのも強み。
- 展開が流れても、父系の燃費の良さで止まらずに伸び続けるシナリオが描けます。
戦績 3戦1勝
未勝利(中京1400m)1着
7Fへ距離を延ばしても行き脚は鈍らず、②-②の好位ポケットで理想的な形。向正面で呼吸を入れ、3角手前からじわっと加速。4角は外へスムーズに出して直線へ。上がり33秒台前半(最速)で“L3からトップスピードを落とさず維持”し、急坂でもう一押しして完勝。=中京2歳Sが求める「初速→持続→坂」の三拍子を、同舞台で既に体現済み。
④ まとめ
本命◎タマモイカロス。
中京1400mが求める「初速×持続×坂」の三拍子に、Declaration of War×ダンスインザダークという配合がドンピシャ。L3からトップスピードを落とさず、直線の急坂でひと押しできる設計です。流れて良し、平均でも良し。ロンスパで“差し切る/押し切る”二刀流の勝ち筋に期待します。
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