「人気どころが固そうに見えるけど…ほんとにこの1番人気でいいの?」って思う日、ありますよね。でもそこでただ“逆張りしてみた”だけだとだいたい負けます。穴を当てたいなら、人気馬を倒せそうな条件がそのレースにちゃんと出てるかを先に見るのが大事。
というわけで今回は、初心者でも使えるように
- 馬場は本当に人気馬に味方してる?
- 展開・位置取りでひっくり返せない?
- 人気馬の「この条件だけ弱い」がないか?
という“穴に回していいかの3チェック”を順番に見ていくガイドにしてみます。
レース前にこの3つをなぞるだけで、「今日は人気から買う日か」「今日は穴に振っていい日か」がだいぶハッキリするようになりますよ。
1. 馬場は本当に人気馬に味方してる?
まず一番最初に見るのはコレです。
なぜなら、馬場バイアスが人気馬と逆向きだったら、それだけで逆転の入口になるから。
馬場バイアスってなに?
その日のレースで「内が伸びる」「外差しが決まる」「前が止まらない」みたいな、コースが出してくる有利不利のことです。これが人気馬の走り方とズレてるときは、穴を狙いやすくなります。
見方はめちゃ簡単
- その日の同じ芝コースの1〜3レースくらいを見る(ネットの結果でもOK)
- 勝ち馬の位置と通ったコースを確認
- 「あ、今日は内が残ってる」「今日は外の差しが届いてる」ってざっくり決める
これだけでOK。
逆転のパターンはこう
- 人気馬が差し馬なのに、その日が内前有利の日
→ 前で運べる穴馬の番 - 人気馬が先行馬なのに、外差しが次々決まってる日
→ 後ろで脚を溜める人気薄を拾う価値UP
たとえば1番人気が「直線で外に出して差すタイプ」なのに、午前中からずっと“芝の内ラチ沿いが止まらない”日だったら、人気馬の良さが出ませんよね? こういうときに「じゃあ前に行ける6〜10番人気くらいを2〜3頭足すか」と考えると、穴狙いとしては理にかないます。
ポイント
馬場が“人気馬にとって普通”なら無理に穴へ行かない。
馬場が“人気馬にとって逆風”なら穴へ寄せる。
この判断ができるだけで買い目のムダが減ります。
2. 展開・位置取りでひっくり返せない?
次のチェックは展開です。
人気馬が強いのはみんな分かってるので、レースではだいたい「その馬が一番力を出しやすい流れ」を意識されます。でも、その流れにならない日があります。そこに穴が入ります。
まずやること:逃げ先行の数を数える
出走表を見て、「前に行きそうな馬は何頭いるか」を数えます。新聞の“脚質欄”をパッと見るだけでもOK。
- 逃げ・先行が多い → 前が速くなりやすい → 差し・外が浮上
- 逃げが1頭だけ → スローで落ち着きやすい → 前の馬が有利
ここで注目するのは、人気馬がどっち側にいるかです。
逆転しやすいのはこんなとき
- 人気馬が先行タイプなのに、他にも前に行きたい馬が多い
→ 人気馬は外枠ならさらに外を回されるし、ペースが速くなれば最後に甘くなる
→ 中団でじっとできる穴馬がチャンス - 人気馬が差しタイプなのに、前に行く馬が少ない
→ スローで残られると差しは届きにくい
→ 同じ差し追い込みより、前で我慢できる人気薄を拾いたい - 人気馬の出脚(スタート)が安定してないのに、外枠を引いた
→ 内に入れないままコーナーに入るとロス増
→ 内でロスなく回る穴馬が浮上
ここでの考え方はシンプルで、
「人気馬が一番走りやすいリズムを邪魔できそうか?」
を見てるだけです。邪魔できそうなら穴へ寄せる、できなさそうなら人気を素直に買う。これでいいです。
3. 人気馬に“この条件だけ弱い”がないか?
最後のチェックがこれ。
一番人気って「なんとなく全部できそう」に見えても、探すと1個だけ“ちょっと落ちる場所”を持ってることがあります。そこに今回のレース条件がハマってないかを見るわけです。
分かりやすいところを並べると…
(1) 距離がベストじゃない
- ふだん1600〜1800で走ってる馬が2000に出てきた
- 逆に2000〜2200がベストそうな馬がマイル戦に出てきた
こういうときは「強いけど今回は試してるだけかも」を疑っていいです。距離ピッタリの人気薄がいたら逆転候補。
(2) コース替わりがマイナス方向
- 直線の長いコースでは切れたけど、今回は小回り
- 右回りばかりで結果を出してるのに今回は左回り
- 坂があると止まりがちなのに、今回は坂ありコース
これらも“あ、得意条件からズレたな”のサインです。
人気薄でも「小回りはこの馬のほうが上」「この馬は東京が得意」って明らかに分かる馬がいたら、そこに点数を回す価値があります。
(3) ローテーションが苦しそう
- 前走がハイレベル&超ハイペースで消耗してるのに、中2〜3週でまた走る
- 海外遠征のあとで日本に戻ってすぐ
- 前走が仕上がりMAXっぽくて、もう一段上がなさそう
こういうときは「能力は一番だけど、今回パフォーマンスは落とすかも」という見方ができます。ここで元気な穴馬に逆転される、っていうのは競馬でよくある話です。
1つだけなら欲張らない
ここまで書いたことを一行でまとめると、
馬場 × 展開 × 人気馬のズレ
この3つが“穴に寄せていい”ほうに揃ってるときだけ、本気で穴を買う
です。
- 馬場が人気馬と逆
- 展開も人気馬にとって楽じゃない
- しかも人気馬は距離やコースがベストじゃない
…こんな日なら、もう堂々と6〜10番人気あたりを買いに行っていいです。
逆に、3つのうち1つしか逆風じゃないなら、無理して穴に全振りせず「人気馬+相手に穴」くらいの形にしておいたほうが長く戦えます。
おまけ
- その馬の“勝ったときと似た条件”がないか
→ 同じ距離・同じコース・同じ馬場なら能力を出しやすい - 人気馬のすぐ後ろを走れそうか
→ 人気馬を目標に動ける位置なら、脚質が弱くても届く - 厩舎・騎手の仕上げが“今回ガチっぽいか”
→ 人気薄でも勝負時ってあります
このへんをサッと足しておくと、ただの“人気馬嫌い買い”から脱出できます。
まとめ
- まず馬場を見る
→ 今日は内前か?外差しか?人気馬の脚質と合ってるか? - 次に展開を見る
→ 前が多い?少ない?人気馬が一番やりたい形になりそう? - 最後に人気馬の弱点を見る
→ 距離・コース・ローテにズレがあれば穴の出番
この順番でチェックして、「今日は3つともズレてるな」という日を狙って穴を買う。これがシンプルで失敗しにくい“逆転の仕方”です。
闇雲に人気薄を買うより、こうやって“人気馬が取りこぼしそうな理由”を用意してから穴を買うと、当たらなくても納得できるし、当たったときはちゃんと配当が残ります。次からこの3つだけでもやってみてね。



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