「競馬に興味はあるけど、いきなり馬券の本はハードル高い…」
そんな人には、まずはマンガや小説・映画などの“物語”から入るルートがおすすめです。
- 難しい専門用語が、物語の中で自然に出てくる
- 馬や騎手、調教師に感情移入できる
- 「あ、このレース実在するんだ!」とリアル競馬にも興味が湧く
この流れがハマると、“活字の解説書”を読むモチベーションも勝手に上がります。
この記事では、
- なぜ解説書よりマンガ・小説から入ると楽か
- 初心者でも読みやすい競馬マンガ(ギャンブル寄り/ロマン寄り/ウマ娘系)
- 活字でじっくり浸れる競馬小説
- 映像作品で名馬を知って → 関連書籍に流す導線
までをまとめて紹介します。
電子書籍・DVD・配信サービスを組み合わせてアフィ導線も作りやすいジャンルです。
1. 難しい解説書よりマンガから入ったほうが楽な理由
競馬本と聞くと、
- ラップ理論
- 血統表
- 調教時計の見方
など、「数字と専門用語だらけ」の世界をイメージしがちです。
もちろんそれらも重要なのですが、いきなりそこから入ると9割の人が挫折します。
マンガ・小説・映画から入るメリットはこんな感じ。
- 物語のついでに専門用語が覚えられる
「ダービー」「三冠」「グランプリ」などが、“用語”ではなく“ドラマの舞台”として頭に入る。 - 感情が先に動くので飽きない
馬や騎手、調教師たちのドラマを追っているうちに、「このレースちゃんと観たい!」という気持ちが先に立つ。 - 実在レース・名馬に興味が出てくる
モデルになった名馬やレースをYouTubeなどで探しに行きたくなる → 自然と“復習”になる。
その意味で、初心者向けの導入コンテンツとして「競馬マンガ・小説・映画」はかなり優秀です。
2. 競馬マンガおすすめ
2-1. ギャンブル寄り&レースの熱量重視
① 『優駿の門』やまさき拓味
『優駿の門』は、地方競馬のスーパー騎手・光優馬が、地方馬とともに中央競馬の三冠レースへ挑む本格競馬ロマン。
- 地方 vs 中央という構図
- 騎手・調教師・馬主など、「馬券を売る側」ではなく「競走馬に人生をかける側」の視点
- 熱いレース描写と、時代を感じるハードさ
などが詰まっていて、「競馬ってこんな世界なんだ…」と一気に引き込まれます。
“地方競馬からダービーへ”という王道ロマンを味わいたい人は『優駿の門』からどうぞ。
電子書籍なら好きなレース回を何度でも読み返せます。
② 『馬なり1ハロン劇場』よしだみほ
『馬なり1ハロン劇場』は、実在の競走馬たちをデフォルメしたキャラが登場する4コマ競馬マンガ。
- 2019年に本編が連載1000R&最終回を迎え、現在は『馬なり1ハロン!NEO』として続編も展開中。
- サンデーサイレンス、サイレンススズカ、エアグルーヴなど、実在名馬たちがゆるくしゃべる世界観が特徴です。
この4コマを読んでおくと、
- 名馬のキャラが“擬人化+ギャグ”で頭に残る
- 古い名馬も含めて興味が広がる
というメリットがあり、「名前だけ知ってる馬」たちが一気に身近になります。
総集編や電子版も多いので、好きな時代の巻だけ紹介するのもアリ。
2-2. ロマン寄り&泣ける・熱いストーリー
③ 『みどりのマキバオー』つの丸
競馬マンガの定番中の定番が『みどりのマキバオー』。
- 1994〜1998年に『週刊少年ジャンプ』で連載された競馬ギャグ漫画
- ロバのように小柄で珍妙な姿の白毛馬・ミドリマキバオーが、ライバル馬カスケードたちと激闘を繰り広げる“笑いと涙のスポ根もの”です。
ギャグ要素が強いのに、レースになるとガチで熱く、
「気づいたら普通に泣いてた」という読者も多い名作。
④ 『風のシルフィード』本島幸久
『風のシルフィード』は、競馬漫画のパイオニア的存在とも評される作品。
- 千葉の小さな牧場を舞台に、少年・森川駿と、生まれつき脚にハンデを抱えた仔馬シルフィードの物語が始まる
- 「日本ダービー出場」を目標に、さまざまな困難を乗り越えていく王道スポ根ストーリー
「風のように速い馬になれ」という願いを込めて名付けられたシルフィードと駿の絆が熱く、「馬と人の物語」をしっかり読ませてくれます。
2-3. ウマ娘系マンガで“現代の名馬”をゆるく知る
「実在の名馬をモチーフにしたキャラ」がたくさん出てくるのが、
『ウマ娘 プリティーダービー』のマンガシリーズ。
ウマ娘は、実在の競走馬をモデルにした“擬人化キャラ”たちが活躍するメディアミックス作品で、
アニメ・ゲームだけでなく、複数のコミカライズが展開されています。
ゴールドシップ
オグリキャップ
ハルウララ
…など
「名前は知ってるけど、どんな馬だったの?」という名馬を、まずはキャラとして好きになれる入口。
ここでは初心者でも入りやすい3作をピックアップ。
⑤ 『ウマ娘 シンデレラグレイ』
オグリキャップを主人公に据えたスピンオフマンガ。
- 週刊ヤングジャンプ連載の本格青年マンガ
- 笠松→中央へと駆け上がる“地方からのシンデレラストーリー”
- レース描写もガチで熱く、「普通に競馬マンガとして読める」完成度
ウマ娘のかわいいキャラもの…というより、
オグリキャップの競馬ドラマを、現代風の青年漫画として読める作品です。
⑥ 『STARTING GATE!-ウマ娘 プリティーダービー-』
ウマ娘プロジェクトのドラマCDシリーズをベースにしたコミカライズで、
CygamesのWebコミックサイト「サイコミ」で連載されていた作品。
- 田舎からトレセン学園にやってきたスペシャルウィークたちの日常+レース
- 学園もの・部活動ものとしても読める、明るい青春ストーリー
- 巻数もそこまで多くないので、サクっと読破しやすい
アニメ本編の雰囲気に近いノリで、
「ウマ娘の世界観に慣れる入り口」としてちょうどいい1冊です。
⑦ 『うまよん(Umayon)』
ウマ娘公式の4コマスピンオフマンガで、「サイコミ」で連載されていた作品。
- 基本は1話4コマのショートギャグ
- いろんなウマ娘がちょこちょこ顔を出すので、キャラの顔と名前を覚えるのにぴったり
- 2020年にはアニメ版『うまよん』も放送され、マンガと一緒に楽しめる
「活字びっしりはきついけど、4コマならスキマ時間に読める」という人向けです。
3. 活字でじっくり浸る競馬小説
宮本輝『優駿』
「物語としての競馬」を活字で味わうなら、**宮本輝『優駿』**は外せません。
- 競走馬「オラシオン」の誕生から日本ダービー挑戦までを軸に、
- 牧場主・馬主・その家族・騎手など、多くの人間模様が交錯する長編小説
- 第21回吉川英治文学賞を受賞し、のちに映画『優駿 ORACION』としても映像化
文庫・電子書籍ともに各ストアで流通しているので、
マンガ → 小説へのステップアップとして紹介しやすい1冊です。
4. おすすめのアニメ作品
「読むより観る方が早い」という人向けに、
映像作品から入って → 原作マンガ・小説へ戻す導線も作っておくと強いです。
4-1. アニメ『みどりのマキバオー』
『みどりのマキバオー』は、1996〜1997年にフジテレビ系で放送されたテレビアニメ版も人気。全61話の“笑いあり涙あり”のスポーツアニメとして、今もCSや配信で再放送・配信されることがあります。
- まずアニメでざっくりストーリーと世界観を掴む
- 気に入ったら、原作コミックスを電子書籍・文庫で読み込む
という二段構えが組めるので、DVD/Blu-ray BOX + 電子版コミックスのセット訴求がしやすい作品です。
4-2. TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズ
「現代の名馬たちを、まとめてざっくり知りたい」
そんな初心者には、ウマ娘のTVアニメシリーズがぴったりです。
TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』は、
実在の競走馬をモチーフにした“ウマ娘”たちが、レースや日常を描く作品で、
- 第1期(スペシャルウィークたちの物語/2018年・全13話+OVA3話)
- Season 2(トウカイテイオー&メジロマックイーンを中心とした物語/2021年・全13話)
- Season 3(キタサンブラック&サトノダイヤモンド世代の物語/2023年・全13話)
と、世代ごとに名馬たちを主役にしたストーリーが展開されています。
さらに、ショートアニメ『うまよん』(全12話)もあり、
こちらは4コマ原作のゆるギャグ路線で、いろんなウマ娘が短い話数で登場します。
ウマ娘アニメが“競馬入門”に向いているポイント
- 実在名馬をモデルにしているので、
「スペシャルウィーク」「サイレンススズカ」「トウカイテイオー」「メジロマックイーン」
「キタサンブラック」「サトノダイヤモンド」など、現実の名馬の名前に自然と触れられる - レースシーンは、実際のGⅠや有名レースをベースにしている回も多く、
「この回のレース、本物はどうだったんだろう?」と実在レース映像に興味が伸びる - 日常パートも多いので、「競馬の知識ゼロの人」でも普通の青春アニメとして楽しめる
スペシャルウィークやトウカイテイオー世代をアニメでざっくり知りたい人は、TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』シリーズがおすすめ。
観終わったあとに、実在レースや名馬本をチェックすると“2度おいしい”楽しみ方ができます。
まとめ
- いきなり“馬券本”に行くより、マンガ・小説・映画から入った方が楽しく続く
- 競馬マンガは「ギャンブル寄り」「ロマン寄り」「ウマ娘系」で分けると、読者の好みに合わせて提案しやすい
- 映像作品 → 原作マンガ/小説という“往復導線”を作ると、電子書籍・DVD・配信案件をまとめて提案できる



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