① コース & 血統傾向
- 外回り・ワンターン・直線659m。スタートから3コーナーまで約948mと非常に長く、道中は緩み→直線でL3~L1の瞬発+持続が要求されます。逃げ・力不足の先行は苦しく、差しの再加速が利きやすい舞台です。
- 血統面では、瞬発の質(ディープ系など)×欧州的スタミナのハイブリッドが理想形。長く脚を使えるロベルト系/サドラーズウェルズ系の裏づけも活きやすいコース設計です。
② 注目血統を深掘り
- 父:スクリーンヒーロー
(ロベルト系)
ジャパンC勝ち馬。体幹の強さとロングスパート耐性を伝え、直線が長いコースでの“持続しながらもう一脚”に定評。 - 母父:ダンスインザダーク
(サンデー系)
ギア&操縦性を補い、3~4角で減速せずに直線へ繋ぐ設計。
③ 該当馬と評価
【父】スクリーンヒーロー(ロベルト系)
ロベルト譲りの体幹&持続に、母系のサドラーズウェルズ(In The Wings)で欧州的底脚をブレンド。L2以降でジリっともう一段が出せる構造です。
【母父】ダンスインザダーク(サンデー系)
コーナーでスピードを落とさず、直線でギアを重ねるタイプに仕立てるBMS。“溜めて→再加速”が求められる外2000mで頼もしい。
血統評価
- ロベルト×サンデー×サドラーズ=持続×ギア×底力の三層構造。
- ワンターンの直線659mでL3~L1を削り合うレース像に強い。
- 過度なスピードクロスに依存せず、再現性の高い伸びを見込める点も美点。
コース適性
- 新潟外回りの“差し再加速”が利く設計と、同馬のロンスパ耐性は相性良好。3角手前からジワッと上げて直線で二段伸び――が理想図。
戦績 9戦5勝
- 2025年 七夕賞(福島2000m) 優勝:道中脚を温存→L2での再加速で押し切り。ロベルト系らしい終いの粘りを示し、重賞初制覇。
- その前後に中山2200mの2勝・好走が多数。中距離で“長く脚”を使う戦型が定着。
- 今回は別定GⅢ・左回り替わり。斤量は重めでも、直線の長い持続戦への適性で相殺可能と見ます。出馬表では58.0kg・柴田大知騎手。
総合評価
- 道中は内でロスなく(折り合い◎)→3角手前からスッと速度域を上げて→直線はL2で再加速→L1はロベルトの底力で我慢。
- 直線が長いほど“二段伸び”の持ち味が出るタイプで、新潟外回りは歓迎です!!
④ まとめ
スクリーンヒーロー×ダンスインザダークにIn The Wingsを抱くボトムライン、さらにSS3×3/Roberto4×4の強靭なクロスが、このコースの要求水準を満たします。七夕賞Vで示した“直線でのもう一押し”を、より長い直線で再現へ本命◎コスモフリーゲンで勝負どころは直線半ば。二段伸びで戴冠を狙います。
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