近年の日本競馬において、サンデーサイレンス系は圧倒的な影響力を持ち、多くのG1馬を輩出してきました。しかし、その一方で“非サンデー系”の種牡馬が再評価され、個性派として注目を集めています。

この記事では、非サンデー系種牡馬の魅力と、競馬予想にどう活かせるのかを解説します。
非サンデー系とは?
「非サンデー系」とは、父系(主に父や父父)にサンデーサイレンスの血を持たない種牡馬のことを指します。日本ではサンデー系が主流になっており、非サンデー系は少数派ですが、そのぶん個性的で、条件次第では大きな穴をあけることもあります。
主な非サンデー系種牡馬と特徴
🧬 ロードカナロア(キングカメハメハ系)
- 短距離・マイルに強く、
芝ダート両方で活躍可能 - スピード持続型で安定感があり、
先行脚質の産駒が多い - 雨馬場にも比較的対応しやすい
🧬 ドゥラメンテ(キングカメハメハ系)
- 芝の中距離〜クラシック路線で存在感
- 早い上がりを使える産駒が多く、
瞬発力にも優れる - 気性が激しい産駒もおり、
展開次第では波乱の一因に
🧬 ハービンジャー(ダンジグ系)
- スタミナ豊富で洋芝や重馬場に強い
- 中距離〜長距離向きで、
小回りより広いコースが合う - 欧州型らしく、
成長に時間がかかる晩成型が多い
🧬モーリス(スクリーンヒーロー系)
- スローで瞬発力を問われるより、
厳しいラップの持続戦に強いタイプが多い - パワー型のため渋った馬場(稍重〜重)でも強い高速馬場のキレ勝負苦手な傾向
- 晩成型が多く、3歳後半〜古馬になって力を発揮しやすい
なぜ非サンデー系が狙い目なのか?
1. 血統の分散が進み「非主流」が有利なケースも
サンデー系が飽和状態の中、非サンデー系は異なる特徴を持ち、馬場や展開の条件次第で一変する可能性があります。
2. 穴馬として妙味あり
人気になりにくい非サンデー系の産駒は、過小評価されていることも。コース適性や馬場傾向と合えば高配当の立役者に!
3. 配合の妙を活かした戦略的育成
近年は非サンデー系にサンデー系牝馬を掛け合わせるケースが増えており、バランスの良い産駒が生まれやすい。
実例で見る!非サンデー系の活躍馬
馬名 | 父系種牡馬 | 父系系統 | 主な実績・特徴 |
---|---|---|---|
アーモンドアイ | ロードカナロア | キングマンボ系 | 牝馬三冠、ジャパンC2勝、芝中距離王者 |
タイトルホルダー | ドゥラメンテ | キングカメハメハ系 | 菊花賞、有馬記念、長距離戦に強い |
ジャックドール | モーリス | スクリーンヒーロー系 | 大阪杯など中距離で逃げて粘るタイプ |
ペルシアンナイト | ハービンジャー | ダンジグ系(欧州型) | マイルCS勝ち、マイル〜中距離で活躍 |
ジオグリフ | ドレフォン(米国産) | ゴーストザッパー系 | 皐月賞勝ち、パワー型で芝でもダートでも注目 |
まとめ
非サンデー系種牡馬は数こそ少ないものの、そのぶん「隠れた宝」が眠っています。血統が主流でない分、オッズ的な妙味もあり、条件が合えば積極的に狙いたい存在です。
血統のバランスが重視される現代競馬において、非サンデー系を理解しておくことは、他の予想家との差をつける大きな武器になります。
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