競馬界では、中央の華やかな舞台の陰に隠れがちな地方出身馬たち。
しかし、ここ鹿児島という南国の地にも、己の血と汗で名を刻んだ勇敢な馬たちが存在します。
今回は、鹿児島県産の代表的な競走馬三頭、テイエムチューハイ、カシノマスト、
そしてテイエムチュラランの戦いの軌跡をご紹介しましょう。
🏋️♂️ テイエムチューハイ(2014年生)
- 血統:父ブラックタイド × 母テイエムヒスイ(母父テイエムオペラオー)
- 生産地:テイエム牧場
- 通算成績:60戦5勝(中央:53戦5勝、地方:7戦0勝)
- 総賞金:8,233万円 (中央) /2,074万円 (地方)
- 主な勝鞍:2021年 霧島賞(佐賀・中央交流)
中央ダート中距離戦を主戦場とし、長く安定した走りを見せた。
特に2021年の霧島賞での勝利は、鹿児島産馬の意地と底力を見せつける内容だった。
ブラックタイドのパワーに、母系の名馬テイエムオペラオーの精神力が宿る一頭。
🏋️♂️ カシノマスト(2012年生)
- 血統:父アドマイヤマックス × 母カシノリボン(母父タヤスツヨシ)
- 生産地:鹿児島県(詳細非公開)
- 通算成績:5戦2勝
- 総賞金:3,566万円
- 主な戦績:2016年 九州産限定レースで勝利
派手さはないが、九州産馬限定レースを制し、地方戦線で地道に走り続けた。
中央では表舞台に立つことはなかったが、
競馬場という修羅の道を生き抜いたその姿は、まさに“雑草魂”そのものである。
🏋️♀️ テイエムチュララン(2021年生)
- 血統:父リアルインパクト × 母テイエムチュラサン(母父タイキシャトル)
- 生産地:テイエム牧場
- 通算成績:8戦2勝(中央:6戦2勝、地方:2戦0勝)
- 総賞金:約2,160万円
- 主な勝鞍:2023年 ひまわり賞(小倉・芝1200m)
母は快速馬・テイエムチュラサン。その血を引き継ぎ、2歳夏に2連勝と勢いに乗ったが、その後は厳しい戦いが続いた。
中央から佐賀へと戦場を移し、再び光を求めて走り続ける。まだ終わってはいない、その物語は続いている。
鹿児島産という誇り
鹿児島県の生産馬は数こそ多くありません。
その分、一頭一頭にかけられる情熱と想いは深いものです。
彼らの走りは、まさにその熱い魂を体現しています。
鹿児島から羽ばたく競走馬たちの今後の活躍にも、ぜひご注目ください。
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