① コース傾向・血統傾向
| 項目 | 特徴・傾向 |
|---|---|
| コース | 東京・芝2500m(左)/GⅡ・ハンデ/11月9日 |
| 形状・直線 | スタンド前発走で最初に坂を上る→1〜2コーナーで落ち着きやすい→向こう正面で再びペースが動き、直線は約525mで最後も緩やかな上り |
| 展開 | 前半はスロー〜平均、隊列が決まってからL4〜L2でロングスパート色が強くなる“持久力+持続”戦になりやすい |
| 有利な隊列 | 中団〜好位で折り合い→向こう正面〜3角でジワっと位置を上げ→直線は外に出して長く脚を使う形が理想。インベタで詰まると加速が鈍る |
| 求められる適性 | 一瞬のキレより「長く脚を使えること」/坂を2回こなすスタミナ/直線でもう一回踏める根性・体力 |
| 血統トレンド | キングカメハメハ系(ルーラーシップなど)の持続力+ステイゴールド・ハーツクライなど“最後にもう一伸び”がある系統が合いやすい |
| 一言まとめ | “東京だけど瞬発力レース”じゃない。ロンスパを無理なく続けられる血を買うレース |
② 本命:ホーエリート
【父】ルーラーシップ
(キングカメハメハ系/中〜長距離での持続力・ロングスパートに強い)
【母父】ステイゴールド
(サンデーサイレンス系/しぶとさ・終いのもう一押し・タフなコースへの適性)
血統評価
アルゼンチン共和国杯が毎年要求するのは「前半は我慢していいから、向こう正面から長く脚を使って、直線の坂でもう一段キープしてね」という走り方です。
ルーラーシップは東京の長めの距離で“ジワジワとトップスピードに乗せて、それを落とさない”走りをさせるのが得意な種牡馬で、そこにステイゴールドのしぶとさが入ることで、L4〜L1の失速幅を小さくしやすい配合になっています。まさにこのレース向き。
コース適性
東京2500mは、最初に坂を登るぶん序盤で脚を使わずに済むコース。ホーエリートもスタートからガツガツ行くタイプではないので、1周目は中団でリズムを取って、2周目の向こう正面からジワっと前へという形が作りやすい。
直線で外へ出してからの“伸び続ける脚”がこの馬の武器で、母父ステイゴールドの分、最後の上りでもうひと踏ん張りが利くと見ています。
展開想定
- 本線:スロー〜平均のロンスパ
- スタート後は中団の外〜中
- 2周目向こう正面で位置を1列上げておく
- 3〜4角でスピードを落とさず外へ
- 直線でラチから2〜3頭分の伸びるところに出してL2で抜け出す
- やや流れた場合
- 位置を無理に取りに行かず、後ろで“溜め→外”に切り替え
- ルーラー×ステイゴールドなので消耗戦でも対応可
- 内前バイアスが強い場合
- 1周目から少し前のポジションを意識
- 直線は内を狙いすぎず、前が空きそうなラインを選ぶ
実績 13戦2勝
- 前走で2200m級のGⅡ(オールカマーなど)をそこそこに走れているなら、距離延長でむしろ良さが出るパターン
- これまでのレースで「L4から脚を使っても最後に止まらない」内容があるなら、東京2500mに替わっても再現性は高い
- ハンデが極端に重くなければ“地力+血統+コース”の3点で上位に置ける
総合評価
アルゼンチン共和国杯で一番やりたい形=“中盤から長く脚を使ってそのまま押し切る”を、ホーエリートは配合と走りのイメージでそのままトレースできます。ハンデ戦でも大外ししにくいタイプで、人気上位の中でも“買う理由を説明しやすい”1頭なので本命◎にします。
③ まとめ
アルゼンチン共和国杯は「東京=瞬発力勝負」と思っていると外しやすいレースで、
実際は坂を2回こなす持久力+L2で止まらない持続力が大事になります。
ホーエリートは父ルーラーシップでその“長く脚”を、母父ステイゴールドで“最後のひと押し”を持っているので、この2500mという微妙な距離・時期・ハンデ戦という条件を一番素直にこなせる存在です。
あとは当日の馬場が
- 内前寄りならポジションを一列前
- 外差し寄りならいつもの中団外でロンスパ
に微調整するだけ。
2025年アルゼンチン共和国杯は、本命◎ホーエリートでいきましょう。
関連リンク
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