「この馬、どのレースを使ってきたのか見ても全然ピンとこない…」ってなるやつ、あるよね。ジャパンCでも有馬でも大阪杯でも、予想欄には「前走:京都大賞典」「前走:毎日王冠」「前走:海外G1(ドバイとか)」って並んでるけど、じゃあどの前哨戦を重く見るのが正解なの?国内組と海外組って同じ物差しで見ていいの?ってところは、最初ちょっとわかりにくい。
なので今回は、あくまで初心者向けに
- そもそも「前哨戦」って何を確認するレースなのか
- 国内の前哨戦の“強さの順番”をどう見ればいいのか
- 海外から来る馬はどこを見れば日本馬と比較しやすいのか
- 最後に、国内組と海外組を1列に並べるカンタンな見方
この順でやさしく整理してみます。細かい指数とかはいったん置いてOKなやつです。
1. 前哨戦って、何を見るレースなの?
前哨戦はざっくり言うと「本番の条件にどれくらい近いかを事前チェックする場所」です。
でも“近い”って色々あるんですよね。例えばジャパンCっぽく書くと:
- 距離が近いか(2000〜2400なのか、マイルなのか)
- コースが近いか(東京なのか、阪神なのか、中山なのか)
- ラップの質が近いか(スロー→瞬発なのか、持続戦なのか)
- 相手が近いか(G1級同士なのか、G2でちょっと落ちるのか)
この「近さ」が多い前哨戦ほど、本番での再現性が高くなります。
だから予想するときは
距離・コース・ペースの近さが多い = 本番に直結しやすい
とだけ覚えておくとだいぶ楽になります。
2. 国内組の前哨戦はこう分けるとスッキリする
国内でよく見る“本番前レース”って、ざっくりこんなグループに分けられます
(秋〜冬G1を想定した例)
- 同じ舞台で行われるG2・G3
- 例:毎日王冠(東京1800)、京都大賞典(京都2400前後)、オールカマー(中山2200)
- 強み:コースや距離が近くて動きがイメージしやすい
- 弱み:本番より相手が1枚落ちることが多い
- 距離は近いがコースが違うレース
- 例:札幌記念→天皇賞秋、とか阪神2200→ジャパンC
- 強み:仕上がり具合は分かる
- 弱み:コース替わりでパフォーマンスが変わる場合あり
- 叩き台としてのG2・G3(1回使っただけ)」
- 例:新潟記念から秋天、京都大賞典からJCで目標は後ろ、みたいなやつ
- 強み:状態は上がる
- 弱み:前哨戦だけ見て評価しすぎるとダマされる
この並びで見ると、「本番と同じ東京で走ってきた馬」→「距離は近いけど違う競馬場」→「明らかに一叩き」の順で信用していくと失敗しにくいです。
で、ここにもう1つ加えるといいのが「前哨戦のラップが本番に似ているかどうか」。
例えば本番が“スロー→直線勝負”になりやすいのに、前哨戦が“ハイペースの消耗戦”だったら、その馬は本番で同じ走り方はできないかもしれません。なので、見た目タイムより“どう流れたか”をひとこと確認すると精度が1段上がります。
3. 海外組はどこを見ればいいの?
ここが一番「え、何を見たらいいの」ってなりやすいところ。海外組は日本のレースに比べて、
- 距離は近いけど馬場が重かった
- メンバーは強かったけどスローだった
- そもそも右回りだった
とかが普通にあります。なので、海外馬を日本馬と並べるときは全部を比較しようとしないのがコツです。見るのはこの3つだけでOK。
- どのグレードか
→ G1なのか、G2なのか、ローカルG3なのか。これは素直に格を見ていい部分 - 勝ったか・0.5秒以内だったか
→ 日本に来る馬は“そこそこ”じゃなくて“そこそこ強い”馬が多いから、2着以内・着差0.5秒以内なら「力はあるな」と見ていい - 馬場が重かったかどうか
→ 日本は基本的に軽い芝。海外で重めの芝を走ってきてると、時計だけ見て評価を下げちゃいがちだけど、軽い芝に替わると一気に楽になることがあるので、“遅いから弱い”と決めつけないのがポイント
あと、海外組は輸送と間隔が絡むので、国内馬の前哨戦みたいに「前走より上昇しそうか」を見るのは難しいです。だからこそ「前のレースでどんな質の走りをしたか」だけを拾って、あとは日本の馬に物差しを合わせる、くらいでOKです。
4. “国内vs海外”を一列に並べるカンタンな手順
ここまでを踏まえて、実際に本番の出走表を見たときのチェック順を1回まとめておきます。
- まず国内組の中で“本番と一番近いレース”を走ってきた馬を上に置く
- 例:本番が東京なら東京で走ってきた馬を優先
- 次に、国内で距離は同じだけどコースが違う組を並べる
- ここで“ラップが似てたか”も軽く見る
- 海外組は“G1クラスで0.5秒以内かどうか”で間に挟む
- 格が高くて着差が小さいなら、国内G2組と同じ棚に置いていい
- 最後に“明らかに叩きだけっぽい国内組”を下に置く
- ここは当日の気配や馬体重で判断
これをやるだけで、「海外だから全部強そう」「国内だから全部こっちが上」とかのザックリした見方から卒業できます。
5. よくある失敗パターンも知っておくと安心
初心者がやりがちなところを先に言っとくと、
- 前哨戦で一番速い時計を出した馬をそのまま本番の本命にする
→ 本番がスローならいらないことがある - 海外G2で勝ってきた馬を“日本G1のど真ん中”に置く
→ クラスは近いけど馬場や展開が違いすぎるとズレる - 国内の叩き台を見て“前走5着だからいらない”って切る
→ 前哨戦は“あえて余力を残す”もあるので1回保留にすべき
この3つはほんとによく見るので、ここだけ逆に意識しておくとハマりにくくなります。
6. まとめ
- 前哨戦は「本番にどれくらい似ているか」を見るレース。距離・コース・ペース・相手の4点で近いほど評価アップ。
- 国内組は「同舞台→近い距離→明らかに叩き」の順で並べると分かりやすい。
- 海外組は全部を比べようとしないで、グレード・着差・馬場の重さだけ拾う。
- 並べるときは「国内の超近い組」と「海外の高格・着差小さい組」を同じ棚に置くと比較しやすい。
- 前哨戦で派手じゃなかった馬が本番で一変することもあるので、“前哨戦の着順=本番の強さ”と決めつけすぎない。
こんな感じで見ていけば、「この馬どのレース使ってきたんだっけ?」って迷子になる時間がかなり減るはずです!!
競馬ライフを楽しもう!!



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