どうも、絶賛お仕事いやいや中ツライです。
今回は競馬の世界で、時より耳にする
「九州産馬」についてお話ししちゃいます。
なぜ、九州産馬の話をするのかというと…
私も鹿児島県産だからです!!
かつては「弱い」「なかなか活躍しない」と言われることもありました…
実は今、この地域のサラブレッドたちに静かな変化が起きています。
今回は、九州産馬の現状と、その未来について掘り下げてみましょう。
そもそも九州産馬って?
九州産馬とは、その名の通り、九州地方
(主に熊本県、宮崎県、鹿児島県)
で生まれたサラブレッドのことです。
しかし、その数は非常に少なく、
2021年の血統登録頭数はわずか68頭。
これは全国で生まれるサラブレッド約7000頭のうち、たった1%ほどに過ぎません。
この「少数派」という点が、九州産馬の抱える課題であり、同時に独特の魅力にもつながっています。
なぜ「弱い」と言われてきたのか
かつて九州産馬がこのように言われてきたのには、いくつか理由があります。
- 圧倒的な数の差
日本の競走馬生産の中心は圧倒的に
北海道です。
九州の生産頭数はそれに比べて非常に少なく、強い馬が生まれる「母数」そのものが小さいため、どうしても重賞やGIで活躍する馬が出にくい状況がありました。 - 血統の壁
ディープインパクトやキズナといった日本を代表する種牡馬は、ほとんどが北海道に繋養されています。
九州ではそうした一流の種牡馬にアクセスしにくく、繁殖牝馬の質も全体的に見劣りする傾向がありました。
これが「血統の格差」として影響してきたと言えます。 - 気候と輸送の課題
九州の夏は高温多湿で、サラブレッドの育成には厳しい気候と言われます。
また、主要な競馬場がある関西や関東への輸送には時間もコストもかかり、馬への負担も少なくありませんでした。
変化の兆し:静かに力をつける九州産馬たち
厳しい状況の中でも、近年は明るいニュースが増えています。
記憶に新しいのが、2023年の中山グランドジャンプ(J・GI)を制したイロゴトシです。
九州産馬として史上初めてのGI級勝利は、競馬界に大きなインパクトを与え!!
「九州産馬でもやれる」という希望を示しました。また、地元で行われる九州1歳市場も活気を見せています。
2023年には平均落札価格が前年より38.2%もアップするなど、市場の評価も高まってきています。
さらに、最近では北海道で優れた種牡馬と交配させた繁殖牝馬を九州に戻して出産させる「持込方式」が増えています。
これにより、血統レベルの底上げが図られています。
テイエム牧場のような独自の繁殖戦略で、地道に成功を収めている牧場もあります。
九州産馬限定レースの存在意義
JRAや地方競馬では、「ひまわり賞」や「霧島賞」といった九州産馬だけが出走できるレースが組まれています。
これらのレースは、九州の生産者や馬主にとって大きな目標となり、九州産馬が活躍する貴重な機会を提供しています。
地元のファンにとっても、特別な思い入れを持って応援できるレースとなっています。
九州産馬の未来は?
もちろん、課題がないわけではありません。生産頭数をさらに増やし、より質の高い繁殖牝馬や種牡馬を確保していくことは、今後の成長に不可欠です。
しかし、地元の熱意ある取り組み、市場の成長、そして何よりもイロゴトシのような活躍馬の登場は、「九州産=弱い」というイメージを確実に変えつつあります。
小さな島、九州から、大きな夢を乗せてターフを駆け抜けるサラブレッドたち。
これからの一頭一頭の走りに、ぜひ注目してみてください。
鹿児島県産頑張ってくれ!!
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