2025年7月13日(日)福島競馬場で行われる2歳新馬戦(芝1800m)に登場するのがガードオブオナー。マイル女王ソングラインの半弟という良血馬で、父サトノダイヤモンド譲りの伸びやかな走りと、母系のパワー&機動力を兼ね備えた“中距離オールラウンダー”候補です。
🧬 血統プロフィール
父:サトノダイヤモンド
(ディープインパクト系)
菊花賞・有馬記念を制し、日本適性と底力を証明した名ステイヤー。産駒は芝1800〜2400mでの瞬発力勝負に強く、タメて切れるタイプが多いのが特徴です。ディープインパクト譲りの柔らかな背中と瞬時の加速が中距離戦で真価を発揮します。
母父:シンボリクリスエス(Roberto 系)
JRA秋古馬三冠を達成したパワー型で、母父としては成長力と持続力を供給。重厚な体幹と直線での“もう一伸び”が武器で、タフなレースでもバテずに伸びる特性を子孫に伝えます。
母:ルミナスパレードは現役4勝。半姉にはマイルGⅠ3勝の名牝ソングライン(父キズナ)がいる良血牝系で、スピードと決め手を高いレベルで両立。ガードオブオナーはその全きょうだいの中で最も“距離向き”の体型と評されます。
本馬の配合はDeep Impact3×4のインブリードに加え、Roberto 系を介した柔・剛ブレンドが特徴。しなやかなストライドで溜めを利かせ、最後の2ハロンでギアを二段階上げるイメージです。
① 父系ディープインパクトの“溜めて切れる”瞬発力
サトノダイヤモンド産駒は道中の折り合いが付きやすく、コーナー4つの1800mでトップスピードを長く維持できます。福島の小回りでも一気の加速→惰性伸びという形で、直線の短さを補えるのが強みです。
② 母父シンボリクリスエスの底力と成長力
Roberto 系のパワーが加わることで馬格に恵まれ、ラップが緩まない流れでも脚を削がれにくい点は心強い材料。気温の高い夏場でも体調を崩しにくい“タフネス”も評価できます。
③ コース適性と総合ポテンシャル
- フォーム&馬体バランス
460kg台の均整の取れたシルエットで、背中が柔らかくストライドが伸びる点は父サトノダイヤモンド譲り。加えて、半姉ソングライン同様に重心が低く、コーナー4つの小回りでもロスなく立ち回れる“低飛翔フォーム”が武器です。 - コース&馬場適性
福島芝1800mはスタート直後に長い直線があり、その後ペースが落ち着きやすいコースレイアウト。溜めて切れる本馬にとって“道中緩んで→直線瞬発の形はベストシナリオ。洋芝混じりの開幕週馬場でも脚抜きの良さに対応できる筋繊維構成が強みです。
✨ まとめ ―“福島開幕週ミドルディスタンス王子”候補
ガードオブオナーは父サトノダイヤモンド由来の溜めて切れる瞬発力と、母系Roberto の底力を併せ持つ中距離ハイブリッド。小回り1800mで機動力を活かし、半姉ソングラインに続く重賞街道へ第一歩を刻む可能性は十分だ。
【ポジティブ材料】
- サトノダイヤモンド産駒のコース適性と瞬発力
- 福島1800mで有効な母父Roberto の持続力
- 戸崎圭太騎手が半姉ソングラインで築いた“名コンビ”
【チェックポイント】
- 気性面が幼くスイッチが入るかが鍵
- 乗り味は抜群も実戦での闘争心は未知数
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