① コース & 血統傾向
項目 | 内容 |
---|---|
コース特性 | 右回り・4コーナー奥ポケット発走。1コーナーまで約385mと長く、序盤は落ち着きやすい。直線は約266m、高低差は0.7mでほぼ平坦。 |
ペース/ラップ傾向 | 1800mより前半が緩みやすく、L4〜L3の持続加速→直線“もう一脚”の勝負になりやすい。道中が緩み過ぎるとマクリが決まる年も。 |
脚質傾向 | コース全体では先行有利だが、クラスが上がるほど差しの決め手が要求される。 |
枠順/位置取り | 1角まで距離があるため枠順の偏りは相対的に小さめ。ポジションを取りに行きやすい。 |
芝質/馬場傾向 | 洋芝主体でクッションが効き、推進力と持続力が問われやすい。開催後半は内が荒れれば外差しの舞台に。※平坦。 |
血統トレンド | 近年の好走血統は**ロベルト系(エピファネイア等)や父ダンチヒ系(ハービンジャー)**の台頭が目立つ。欧州スタミナ×米国スピードのハイブリッドが走りやすい。 |
キーファクター | ① 前半で無理なく好位確保 ② 3〜4角でスピードを落とさないコーナーワーク ③ 直線でもう一脚を使える持続質の末脚。 |
② 注目血統を深掘り
- エピファネイア(ロベルト系)
長く加速を続けられる底脚とコーナーで減速しにくいギアの持続が武器。札幌2000mでも上位の勝ち星・連対数を記録し、洋芝でもパワー不足になりにくいのが強み。 - キングカメハメハ系
(母父ルーラーシップ)
Mr. Prospector 系らしい“推進力のある持続スピード”を母系から注入。平坦・小回りの機動力+直線での再加速を底上げします。 - 名牝ウインドインハーヘアの牝系
(母母ランズエッジ)
ディープインパクトやキタサンブラックへ連なる一流のボトムライン。成長力と大舞台適性を伝える近親実績が豊富です。
③ 該当馬と評価
【父】エピファネイア(ロベルト系)
シンボリクリスエス×シーザリオの名配合。札幌2000mが要求する“溜め→長く脚”にドンピシャで、洋芝でも推進力が鈍りにくい系統。
【母父】ルーラーシップ
(キングカメハメハ系)
平坦&カーブの大きい札幌で効くコーナーワークの滑らかさと直線再加速を伝えるBMS。ボトムにはランズエッジ(父ダンスインザダーク)→ウインドインハーヘアの名牝系が横たわります。
血統評価
「エピファの持続加速」×「キンカメ系の推進力」に、名牝系の成長力・舞台対応力が合わさった好バランス配合。札幌2000mの“緩んで→L3からのロンスパ”に適したハイブリッドです。
コース適性
デビューは札幌1800mで新馬勝ち。小回り洋芝での推進力とコーナーで減速しないフォームは既に実証済みです。舞台替わりはむしろ歓迎。
実績10戦3勝
2024年桜花賞V、オークス2着/秋華賞3着/香港ヴァーズ3着。2025年は大阪杯13着→ヴィクトリアマイル8着と春は歯車が噛み合わずも、GⅠ戦線での総合力は牝馬世代トップ級。ここで再点火を狙うローテ。
近況
4枠8番からの発走。最終追い切りは函館ダート5F66.3-51.8-38.8-11.8(馬なり)と余力十分で、国枝師・池添騎手も感触良好。1週前もウッドで66.5-51.7-38.1-12.6と中身は濃い。仕上がりは良さそうです。
総合評価
- 血統◎:エピファ×ルーラー×名牝系=持続×推進×成長力
- 舞台◎:札幌の緩→ロンスパと小回り機動に合致
- 状態○:追い切り内容前向き、リフレッシュ効果見込める
- 枠○:中枠で立ち回り自在。3角外→4角手前でスムーズ進出の絵が描ける
④ まとめ
春は噛み合わなかったが、札幌2000mの要件“3~4角でスピードを落とさず、直線でさらにもう一脚”はステレンボッシュの配合と走法にベストマッチ。エピファの持続とルーラーの推進力、名牝系の大舞台適性で、ここは巻き返しの舞台と見ます。本命◎ステレンボッシュで夏の大一番に挑みましょう。
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