① コースの特徴
項目 | 内容 |
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施行 | 9月21日(日)阪神・芝2400m(外回り)・右回り・3歳牡馬GⅡ(菊花賞トライアル) |
直線 | 約356m+ゴール前に急坂。最後の坂で脚が鈍らない底力が重要。 |
スタート~1角 | 約350mとまずまずの助走距離。序盤は落ち着きやすいが、向正面でペースが緩むとロングスパート戦に移行。 |
ラップ傾向 | 前半スロー→中盤緩み→L3から一気に加速する「持続型」勝負が多い。 |
ポイント | 折り合いの巧さとロングスパート耐性。スタミナと瞬発力のバランスが問われる。 |
② 注目血統を深掘り
ディープインパクト系(サンデー系)
近年の阪神芝2400mではディープ系(ディープ・キズナなど)の複勝率が高水準。特にL3からの持続加速に耐える末脚が強みで、神戸新聞杯でも「まずディープの血」を押さえるのが定石という見立てが多い。
キングカメハメハ系(Kingmambo系)
外回り2400mはトップスピードの“維持力”が問われ、キンカメ系の持続質がハマりやすい。阪神2400mの種牡馬別成績でもルーラーシップ(キンカメ系)が上位安定。
③ 本命馬と評価 ― ジョイボーイ
【父】レイデオロ(キングカメハメハ系)
東京優駿(日本ダービー)勝ち馬。父系譲りの持続力と中距離適性を子に伝える。
【母父】ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)
日本マイル王の血。母系に入ると前進気勢とパワーを補強し、坂コースや持続戦でのしぶとさを底上げ。
血統評価
「レイデオロの持続力」に「ダイワメジャーのパワー」を組み合わせた配合。瞬発力一点型ではなく、L3から長く脚を使うハイブリッド型。阪神芝2400mの“坂+持続”勝負に適した組み合わせ。
コース適性
阪神芝2400mは「折り合い→ロングスパート」が基本形。ジョイボーイは“ゆったり走れる”と陣営が評価しており、距離延長は歓迎材料。直線の坂でも脚を止めない下地を持つ。
実績 4戦2勝
- 未勝利戦を勝ち上がり、続く英彦山特別でも快勝。
- 夏を越しての充実ぶりが追い切り時計に表れており、春よりグンと良化している。
- 最終追い切りはCW6F82秒台-ラスト1F11秒台と好内容。余力十分で仕上がり万全。
総合評価
ジョイボーイは「距離延長◎+成長曲線◎」の魅力が詰まった一頭。人気馬に実績先行タイプが多い中で、調教気配と血統的な裏付けを兼ね備える。相手強化でも勝ち負けに食い込む力ありと判断し、本命評価。展開が平均~やや締まる流れになれば、直線で浮上する可能性は高い。
④ まとめ
- コース:阪神芝2400mは「折り合い+ロングスパート+坂対応」。
- 血統:レイデオロ産駒の持続力と母父ダイワメジャーのパワーが好相性。
- 馬:ジョイボーイは「ゆったり走れるタイプ」で距離延長を歓迎。
- 展開:スローからのロングスパート戦なら好走可能。
神戸新聞杯は菊花賞へ直結する試金石。調教師も「春とは全然違う」と語る充実ぶりを見せるジョイボーイに、今年は一発を期待したい。
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